令和2年度 公害防止管理者 水質概論 問6

問題

水質汚濁の要因に関する記述として,最も不適切なものはどれか。
⑴ 工場・事業場排水については,生活排水に比べ,排水規制の強化等の措置の効果がほとんど出ていない。
⑵ 生活排水等については,下水道整備がいまだ十分でない地域がある。
⑶ し尿浄化槽については,維持管理において適正を欠いている面がある。
⑷ 内湾,内海,湖沼等については,水が滞留し,汚濁物質が蓄積しやすいという物理的要因がある。
⑸ 内湾や内海等の臨海部については,人口や産業が集中しているという社会経済的要因がある。

正解

(1)

解説

工場・事業場排水については、排水規制の強化等の措置が効果を現している一方、生活排水等については以下理由から効果があまり出ていない
・下水道整備がいまだ十分でない地域があること
・し尿浄化槽については,維持管理において適正を欠いている面があること
・内湾,内海,湖沼等については,水が滞留し,汚濁物質が蓄積しやすいこと
・内湾や内海等の臨海部については,人口や産業が集中しているという社会経済的要因があること

なお、特に人口・産業の集中している都市内河川や、流域の都市化が進んでいる湖沼においては、下水道の整備が人口の増加に追いつかず、排出負荷量のうち生活排水の占める割合が大きい

よって(1)が逆のことを言っており誤り。

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